子供をしつけする時に「子供をほめましょう」とよく聞きます。
子供は褒められるとその事が好きになり自主的に動くようになります。
ほめること以上に大切なこともあります。
子供は何も知らない
子供は自分のしていることが、正しいことも間違っていることも知りません。
大人が当たり前だと思っていることも、なにも知らないのです。
パパの顔が恐いから・・・ママの声がうるさいから・・・我慢する・・・なんて、子供が感じる前に・・・まずは、理由を子供に教えてあげることが一番なのです。
例えば・・・
【お菓子売り場でお菓子を買ってほしいと駄々をこねて泣いている】パターン
「今日は買わない」とどれだけお母さんが怒っても、子供はお菓子を「買ってもらえる日」と「買ってもらえない日」の違いがわからないのです。
もし、子供がお店で駄々をこねたら、「今日と明日の菓子はこれ1つでもいい?」と確認してから、買ってあげましょう。
たとえ、おまけメインのラムネ1個しか入っていないお菓子でも、潔く買ってあげて、家に帰ったらすぐに取り分けて、当日と翌日はラムネで乗り切りましょう。
家でお菓子を「もっと、もっと」と欲しがっても、空き箱をみせて「約束したでしょ」と約束したことを思い出させてあげてください。
次回から買い物へ行く時は、「お家にお菓子があるから今日は買わないよ」とお菓子を買わない理由と現物を見せて納得させましょう。
お買い物にいって、駄々をこねなかったら「今日は我慢出来て偉かったね」とそこでほめてあげてくださいね。
【服(靴)を脱ぎっぱなし】パターン
部屋に服が散乱・・・靴がグチャグチャ・・・お母さんのイライラが先行して、理由も説明せずに「早く片付けなさい」と怒っていませんか?
子供はなぜ「片付けなさい」と怒られているのがわからないのです。
まず、「お母さんは一つ一つ片づけなければいけなくて、とても困っている」と困っていることを説明しましょう。
靴などは、玄関で「グチャグチャだと困るね」と一緒に確認するのも一つです。
なぜ脱ぎっぱなしがダメなのか教えてもらわなければ、子供はなにがダメなのかわからないのです。まず、何故ダメなのか説明することを忘れていませんか。
【お友達のおもちゃを横取り】パターン
「お友達が遊んでいるのを無理に取ったらダメ」という怒り方をしていませんか?
なのに、お家では「いつまでもおもちゃで遊んでいたらダメ。早くしなさい。」と無理に取り上げていませんか?
こんな大人がこんな理不尽なことをしていたら、子供も外で同じことをしてしまいますよ。「友達のおもちゃを無理に横取りしたら、お友達が悲しい思いをするのか」と説明するのと同時に、貸してほしい場合は自分で「貸して」と口でお友達に伝えることを教えてあげないと、本能のままの無邪気な子供たちは横取りしてしまいます。
いかがですか?「なぜダメなのか」「どうしてダメなのか」を説明せずに、頭ごなしで怒っていることはありませんか?
子供の気持ちは真っ白
「なぜ?」「どうして?」を教えてあげなければ、どれだけ怒っても、子供には伝わらないのです。
一回の説明で理解できる子供もいれば、何度も説明しないと理解できない子供もいます。これは、大人でも同じです。
子供の気持ちは真っ白なので、大人より素直かもしれません。なので、何度も伝えれば理解できるようになります。
まとめ
子育てで怒る行為ほど無駄な体力のいることは、今日からやめましょう。怒る行為は感情が入ってしまうため、受ける側もイヤイヤ従うことになります。
もし、子供に10回同じことを繰り返し注意することになっても怒らず、「あの時もあの時も・・・言ったけど・・・忘れたのかな?」子供が思い出せるように導いてあげてくださいね。